反抗期を迎えた子どもに「何か興味や関心を持ちなさい」というのは、ほとんど無意味です。自立をしたいと思い始めた時期の子どもは大人が勧めるものを本能的に拒絶する傾向があり、「自分で選びたい」という欲求が優先されます。同じく「勉強しないと将来困る」「良い学校に行くためにはもっと頑張らないといけない」と言った言葉で、期待した効果が得られることは少ないでしょう。子どもにとって、将来の進路や社会での成功と言った話題は遠く感じられるので、心には響かないからです。むしろ、親の考えを押し付けられることで、意欲がさらに低下するケースも少なくありません。
では、どうすれば良いのか?
- 特効薬のようなものはないと認識するのがスタート。人間の感情はそんなに単純ではないという前提を持つ。
- 言葉で何かを伝えるのではなく、環境づくりに専念する。自分の部屋では漫画やゲームなどの欲求に負けてしまうのであれば、リビングで勉強をするようにする。
- 親が学び姿勢を見せる。子どもは、思っているより遥かに親の背中をよくみている。読書をしないと嘆く親の大半が、読書週間がないというデータもある。
- 塾や家庭教師などの、第三者の手を借りる。少なくとも、親子関係を損なわなくて済む。
