神社に参拝するときに柏手(かしわで)を打ったり、鈴を鳴らすのは、空気を振動させて神様を呼び寄せようとする「魂振り(たまふり)」という儀式がもとになっているということです。この「魂振り」は、後々、人に対しても行われるようになり、万葉集では恋人に向けて「袖(そで)」を振るという歌が多く残されています。
日本人にとって「いってらっしゃい」と手を振るのは、「バイバイ」ではなく、手や袖をふることで<神様のご加護がありますよう>という気持ちもこもっているのです。子どもたちを見送る時に、「いってらっしゃい」を全力で行いたいと思います。
![cheerful ethnic mother saying goodbye to son with food backpack](https://sakura-sakasou.com/wp-content/uploads/2023/12/pexels-photo-4473407.jpeg)