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たいへんだったけど

人間に裏の裏があるように、人生にも逆転また逆転がある。そのために、心ならずも人生を深く生きることになるかも知れぬが、だが、それでこそ生きた甲斐があったということにもなろう。

「たいへんだったが、しかし素晴らしかったといえる人生を送りたい」

『かもめのジョナサン』の著者リチャード・バック、かく語りき。

<ゆとり教育が行われていた2000年代前半の出来事>

・ある地方の短期大学では新入生に、設問に対し「イエス・ノー」で答えていく簡単な心理テストをしたところ、始まるや学生たちから質問の声があがった。「どちらかというと怠惰なほうである」「すぐまごまごします」「初対面の人と話をするのは骨が折れます」といった設問に「これなんと読むんですか?」「まごまごって何?」「話をするのと骨が折れるのと何の関係があるの?」

多忙は幸福です

作家、城山三郎さんの言葉。

□「人は才能の前には頭を下げないが、根気の前には頭を下げる」(夏目漱石)

□私の好きな言葉は「担雪埋井(たんせつまいせい)」立花大亀という臨済宗の僧侶の言葉です。人の努力というものは、井戸の中へ雪を放り込んで埋めるようなものだ、というわけです。そんなものをいくら運んでも溶けてしまって、井戸はちっとも埋まりません。でも、それが人生だ。人生というのはそういう姿をしたものだ。簡潔に表現されています。

「いやいや、多忙は幸福です。多忙な人間は多望な人間。つまり、希望の多い人間ということだから」

□頂上を目指す人間は、孤独を栄光と考えるべきではないか。

□これからの人間の条件は、ひとつはアリであること。アリのように黙々と働く。2つ目にトンボであること。複眼構造をもってものを見なくてはならない。そして、第3に、しかもなお人間である。人間としてのあたたかさと優しさを持たなくてはいけない。

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