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ままならん

☆あなたはいま、フランクフルト発ニューヨーク行の飛行機に乗っているところだ。「飛行中、気体が予定されたルート上を飛んでいる」のは飛行時間全体のどのぐらいの割合だと思うだろうか?

正解は、なんと「ゼロパーセント」だ。

飛行機の窓際の席に座って翼のふちのあたりを見ていると、「補助翼」がしきりに動いているのが分かる。補助翼の役割は、飛行ルートを絶えず修正することにある。自動操縦装置は、毎秒何回も予定位置と現在位置とのずれを感知し、舵(かじ)の役割を果たす翼に修正指令を出している。
あなたも知っての通り、物事がうまく運ぶことなどほとんどない。人生は常に乱気流の中にあって、私たちはありとあらゆる種類の横風や、予想外の急激な天候の変化と闘わねばならないのだ。
なんでも柔軟に修正しよう。
※Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法(サンマーク出版)より。

人生は思ったとおりには決していかないものです。
だからこそ、修正を前提にという考え方は、しなやかさを生みます。

□1787年に制定されたアメリカ合衆国の憲法は、これまで27回改正されています。ドイツは、憲法にあたる基本法が1949年に制定され、今日までに60回改正が行われています。

□ある修道院では、フォークとスプーンとナイフが、20㎝ほどの長い小さな棺に入れられています。ここには、「人間は本来死んでいるも同然の存在だ。人間は神によって生かされているのであり。あなたがいま生きている時間は神からの贈り物」というメッセージが込められているのです。大きな事故に遭ったり大病を患ったりした人が、「一度死んだようなもの」「残りの時間はいただきもの」というような言葉を発することがありますが、その心境に近い。ただ生きているだけで尊いと感じ、すべての出来事が愛しく思えてきます。

□誰もが偶然どこかに生まれ落ち、偶然どこかで死を迎えるまでのわずかな時間を生きています。そしてこのわずかな時間のあいだに、人間は誰しもたくさんの愚かな間違いを犯します。長い目で見れば、謙虚でいたほうが生きやすいのです。自信を持つことは誰にでもできますが、謙虚でいるのは難しい。だが謙虚でいれば地に足をついた考え方ができるので、感情の波に振り回されることはありません。

さしすせそ

さ=さすが!
し=知らなかった!
す=すごいね!
せ=センスいいね!
そ=そうなんだ!

逆パターンも紹介します。

陸上競技選手400メートルハードル日本記録保持者、為末大さんのことば。

<子どもを勝負弱くするのは簡単。
失敗したらおしまいだよと言い続けること。
そうすれば失敗を恐れ、評価を気にするようになり縮こまる。
怖いのは口にしなくても、親や周囲が心の奥ではそう思っていたら、子どもには伝わっている>

row of barriers on empty track
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