フィンランドでは教科書は古いものを使いまわしするそうです。少ない教育予算のなかでのやりくりの秘訣だということ。「この教科書は来年も使います。きれいに使ってくださいね」と初めに言っておけば、子どもはきれいに使ってくれるということです。自分が使った後に誰かほかの子どもの手に渡ると知ると、とても大事に使ってくれるのです。
ものを大切にすることも同時に学べる良い仕組みです。
勉強机のまわりにある教材は「元気」でしょうか?
3つの言葉
7歳までにその子の人格の大事な部分ができあがるといいます。ある本では、次の3つの言葉が言えるようになっているかをチェックして欲しいと書いてあります。
「お願いします」
「ありがとう」
「ごめんなさい」
シンプルですが奥が深いと思います。子どもをチェックするより、まず我が身からですが。
空を眺める
電車の中から景色を眺める。
橋の上から、川の流れをぼんやりみつめる。
授業中に運動場の体育の様子を・・・。
こんなときの気持ちを茂木健一郎は、「やるせない」というのではないかと言っています。
「やるせない」に相当する外国語はなかなかありません。
一生懸命に生きている。そんな中で、忘れてしまっているものが、ふとよみがえる。本当は大切にしなくてはいけないものがあるんだけれど、忙しさのなかで情熱(気持ち)を掛けられていないことに気づく。
そういうものに気づいたときに、人は悲しいとかつらいとかとは違った「涙」を流す。
涙はさんずいに「戻る」と書きます。赤ちゃんは泣きながら生まれてくるのも、そう思えば深い意味があるのでは。
すぐにできること。「空を眺めてみよう。」