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プレッシャーをかけない


脳科学者である茂木健一郎さんのお話をご紹介いたします。
「フォーカシング・イリュージョン」

□ある実験では、参加者に難しい問題を他人が見ている前で解かせる。しかも、問題を出す前に、「この問題で、あなたの知的程度がわかってしまいます」とプレッシャーをかける。問題が難しいので、参加者は、必ずといってよいほど失敗してしまう。そのうえで、「他人はあなたのことをどのように見ていると思いますか」と質問をする。参加者はこの失敗で、自分に対する評価が大きく下がったのではないかと懸念する。ところが、一部始終を見ていた観客に評価を聞くと、それほど下がらないのである。

つまり、私たち人間には失敗すると、他人が実際よりも厳しい目で見るのではないかと勘違いする傾向がある。このような認知バイアスがあるため、人間は、何かに挑戦しようとする際に不必要な不安を抱いてしまうらしい。

このような事象は、認知科学的には、一種の「フォーカシング・イリュージョン」であると考えられる。すなわち、本当はたくさんの関係する要素があるのに、そのうちの一つにだけ注意が集中して、その意味を過大に評価してしまうのである。実際には、他人を評価する際には、私たちはさまざまな要素を総合して考えている。その人の今までの生き方や、ほかの機会での発言、接している中で感じた知性など、全体としてイメージができ上がってくるのであって、たった1回の失敗で、評価が決まってくるのではない。

だから、失敗を恐れなくてもいい。他人は自分の失敗を思ったほど厳しくは見ないし、そもそもそれほど関心もない。だから、他人の目を気にしないで、思い切り挑戦するほうが自分のためだ。

結論

しなやかに生きて実績をあげていく人は、多少の失敗など気にしないものです。他人の目など考えても仕方がないということを、経験から知っているのだと思います。自分のたった一つの失敗にこだわる必要はありません。他人の目を恐れて挑戦しないのはもったいないことです。

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