生まれつき真っ赤な鼻をしていたルドルフは、その鼻のおかげでいつもみんなに馬鹿にされ、悲しくて自信の無い日々を送っていました。
ところがあるクリスマス・イブのこと、8頭のトナカイ(既にトナカイの英雄として毎年世界中をかけめぐっていました)がサンタクロースを乗せて出発しようとしたところ、突然深い霧が立ち込めてきました。
「こんなに暗くては煙突を探すこともできない……」
サンタクロースは暗闇の中で出発することもできず、困り果ててしまいます。
その時、8頭のトナカイを一目見ようと集まっていたお客さんが、なにやら騒いでいるのに気付きます。注目の的はギャラリーの中に居たルドルフ。その赤い鼻がピカピカ光っていたからです。これだ!と思ったサンタクロースがルドルフに近づいていくと、赤鼻を笑われていると思ったルドルフは泣いていたそうです。
そこでサンタはルドルフにお願いします。
「君はみんなとは違う。でも、だからすごいんだ。君のピカピカの赤鼻はみんなとは違うけれど、暗い夜道を照らすことができる。だから役に立つんだよ!」
その夜、先頭を走るルドルフの活躍によって無事にプレゼントが届けられ、一躍みんなが一番憧れるトナカイになりました。あんなに嫌だった赤い鼻のお陰で、世界中の人気者になったルドルフ。この年以来9頭でソリをひくようになり、その先頭で世界中に夢を運ぶお手伝いをしています。
このブログを読んでいただいている皆様!
メリー・クリスマス!!