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ルノアールとセザンヌ

続ける!

画家ルノワールの友人であるセザンヌは「あきれるほど絵が下手」とされていました。セザンヌは、印象派の立ち上げメンバーですが、みんなに笑われて南フランスに帰ってしまったというエピソードがあります。親の遺産をつかって、それでもうまくならないのですが、ずっと描きつづけているうちに時代(価値観)が変わり、セザンヌの絵を「逆に面白い」という評価が増えてきたのです。特に、画家ピカソは「セザンヌのようには描けない」と白旗をあげたそうです。

「継続は力なり」

他人の評価なんて、時代が変われば変わってしまうもの。

出会う!

画家ルノワールは13歳のとき、父親のすすめで磁器をつくる「職人」の見習いになりました。絵付けの腕前は当時から素晴らしかったのですが、機械化によって手書きの職人が不要になり職人の道をあきらめざるを得なくなりました。
その後、画家になるために努力を始めるのですが、大きな転機は、画家シャルル・グレールが運営する画塾に入ったことから訪れます。のちに印象派と呼ばれるようになる画家たちとの出会いが、才能を開花させていきます。

<芸術家というものは、自分に才能があると思うとダメになってしまう。つけあがらず、職人みたいに仕事をしてこそ、はじめて救われる>

selective focus photography of paintbrush near paint pallet
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