19世紀後半に活躍したイギリスの逓信大臣(日本の郵政大臣)、ヘンリー・フォーセットは、世界ではじめて郵便小包と郵便貯金を制度化し、郵便制度を大きく進歩させるなど、数多くの功績を残しています。
彼は若いころから頭がよく、家柄も立派だったため、周りの人たちは彼が人の役に立てる大人物になることを期待し、彼もそうなりたいと考えていました。
ところが、20歳になったばかりのころ、父親と狩にでかけたヘンリーは、父親の銃が暴発するという不運な事故により、両目の光を失ってしまいます。
目が見えなくなったことで「もう自分に未来はない」と思った彼は、何かをしようという気力もなく、ただ毎日死ぬことばかりを考えるようになりました。
しかし、彼以上に深い悲しみに包まれている人がいました。それは、ヘンリーの父親です。
彼の父は「自分の銃のために、自分が狩に連れて行ったばっかりに、息子の将来を奪ってしまった」とひたすらに自分を責め、苦しんでいたのです。
そのことに気づいた彼は、父親を悲しませないために明るく振る舞うようにします。
心の中は絶望で満たされていましたが、人生を前向きに生きているという振りをしたのです。
それが、父親に対する彼の精一杯の親孝行でした。
すると、少しずつ状況が変わってきました。
前向きな「振り」をし続けているうちに、気持ちが本当に前向きになってきたのです。
その結果、ヘンリーは大学教授から下院議員になり、ついには多くの人の役に立つことができる、逓信大臣になることができたのです。
整理整頓
やり始めたものが習慣となるまでの期間としていわれていることです。
1カ月…読書、日記、整理整頓、勉強 (行動に関わるもの)
3カ月…運動、早起き、筋トレ (身体に関わるもの)
6カ月…プラス思考、論理的思考など (精神的なもの)
たとえば、整理整頓ができたという成功体験が、次の習慣づけにつながるということもあるでしょう。
ちなみに、部屋をキレイにするコツは
「使った物を都度元の場所に戻す」
です。