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創る

「臨機応答・変問自在」(集英社新書/森博嗣)より。森さんの文章は、中学入試でもよく出ます。

□地震、雷、火事、オヤジのうちどれが一番怖いですか?
→ときと場合と、ものによる。最も怖いのはパニックになった人間。

□芸術というのは創造することだと思っていましたが、そうだとすると、創造とは非生産的なことなのでしょうか?
→「創る」という文字は、今あるものを壊すという意味を含んでいる。古いものを壊し、新しいものを示すことが創造。生産する行為とは少し方向性が違う。米を創造するとか、工場で車を創造するとは言わない。

□僕のある友人が最近繰り返しの毎日に気づき、そんな生活に不安と不満を持ち始め、自分の存在価値と目標を見失いがちなのですが、どうすれば良いと思いますか?また、何かよい気分転換などはありませんか?
→森の経験則では、次のことが言えます。「何かに悩んでいる人は、解決策を知らないのではなく、最良の解決策を面倒でしたくないだけだ」。その友人には、まず、自分の部屋を片付けることをすすめましょう。

□先生は自分自身が好きですか?
→考えたことがない。好きでも嫌いでもしかたがない。君は空気が好きですか?水がスキですか?地球が好きですか?もし嫌いでも、他に替わるわけにはいかないでしょう。

□勉強する気が起こらないときは、先生はどうしましたか?
→嫌々でも、勉強すると良いと思う。やらなければ、やる気は出ません。

□部活と授業の両立についてどう考えますか?
→両立って何ですか?君、呼吸しながら歩いてない?音楽聴きながら食べたりしない?

□数学の問題は自信があったのにできませんでした。完敗です。
→数学は基本的に戦闘的なものです。スポーツ的といって良い。だから、負けたと感じることがある。それは正常。

□質問がないときは何を質問すればいいのですか?
→そういう人生を送ってください。

□脳はいつごろから老化するのか?
→10代前半ではないだろうか。人間がもっとも賢いのは、間違いなくこの頃ですね。

□先生は学生に対してどのような点が不満ですか?
→他人に大して不満をもってもしかたがない。そのことで、自分が不利益を被らないのなら良い。不満は自分に対して持つように。

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