100×1と1×100
数学(算数)的には、同じものでも、人生においては違うということが存在します。
「ひとりが100回聴く音楽」
「100人が1回しか聴かない音楽」
のどちらが素晴らしい音楽か?音楽が本でも良いでしょう。
本物を知る目や耳を持ちたい。
インプットとアウトプット
『学力の経済学~データが覆す教育の定石~』(ディスカバー・中室牧子)という本に、ハーバードのフライヤー教授が、3万5千人の子どもを対象とした実験結果が載っています。この本の秀逸なところは、教育を印象論としてではなく、統計による客観的なデータから語っていることです。
―「テストでよい点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」ーどちらが効果的?
・インプットにご褒美を与えると、子どもたちは本を与えると、子どもたちは本を読んだり、宿題をしたりするようになるだろうが、必ずしも成績がよくなるとは限らない。一方、アウトプットにご褒美を与えることは、より直接的に成績をよくすることを目標にしているのだから、直感的には、アウトプットにご褒美を与えるほうがうまくいきそうである。しかし、学力テストの結果が良くなったのは、インプットにご褒美を与えられた子どもたちだった。
・鍵は、子どもたちが「ご褒美」にどう反応し、行動したかということにある。「インプット」にご褒美が与えられた場合、子どもにとって、何をすべきかは明確。本を読み、宿題を終えればよい。「アウトプット」にご褒美が与えられた場合、何をすべきか、具体的な方法は示されていない。
成績があがったら○○をあげるというより、○○を頑張ったら・・・の方がよいということ。塾の中では、結果よりもプロセス重視です、と伝えています。