星の王子様より
☆大人は誰でも元は子どもだった。(そのことを覚えている人は少ないのだけれど)。
☆大人は数字が好きだ。新しい友達ができたと言っても、大人は大事なことは何も聞かない。「どんな声の子?」とか、「どんな遊びが好き?」とか、「チョウチョを収集する子?」などとは聞かない。聞くのは「その子はいくつ?」とか、「兄弟は何人?」とか、「体重は?」とか、「お父さんの収入は?」などということばかりだ。こういう数字を知るだけで、大人はその子のことをすっかり知ったつもりになる。だから「バラ色の煉瓦でできていて、窓にジュラニウムの花があって、屋根にハトがいるきれいな家を見たよ」と言っても、大人にはそれがどんな家か想像できない。「10万フランの家を見たよ」と言うとようやく、「そりゃすごい家だね」と感心するのだ。
☆「ぼくは何もわかっていなかった!言葉じゃなくて花のふるまいで判断すればよかったのに。彼女はとてもいい匂いがしたし、輝いていた。ぼくが逃げ出したのは間違いだった。あの小細工の陰にかくれた優しさを察してやればよかった。花というのはとても矛盾した性格だからね!でもぼくも若かったし、彼女の愛し方がわからなかったんだ」
チョウチョと友達になる方法
☆「チョウチョと友達になるんだったら、毛虫の2、3匹はがまんしなければいけないでしょ」
☆「さようなら」とキツネは言った。「じゃ秘密を言うよ。簡単なことなんだ。―ものは心で見る。肝心なことは目に見えない。」「肝心なことは目では見えない」と王子さまは忘れないために繰り返した。「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ」
☆「砂漠がきれいなのは」と王子さまは言った。「どこかに井戸をひとつ隠しているからだよ」
昔読んだ本を読み返すと改めて、違うセリフに心が動かされます。