石川町駅中華街口から徒歩30秒
中学受験国語専門塾です

天才少女

ピアニストのフジコ・ヘミングさんの幼いころの話。

フジコさんは、幼いころから「天才少女」として有名でした。ところが、母親は「それくらい弾ける子どもは、外国に行けばゴロゴロいる」と全くほめてくれません。17歳のときのコンサートを成功させたときも、やはりほめ言葉はありませんでした。

ところが、ドイツに音楽留学をすることになった彼女を、憎まれ口で見送った母親。その目に光っている涙をみたときに、初めてフジコさんは

「母はひょっとしたら愛情表現が下手なだけかもしれない」

と気づいたといいます。

星野富弘


クラブ活動指導中のけがで、首から下が動かなくなってしまった星野さん。長い入院生活のなかで、口に筆をくわえて詩や絵を描くことに希望を見出します。

片時もはなれず介護をしてくれるお母さんに送った「なずな」という作品があります。

『神様がたった一度だけ

この腕を動かして下さるとしたら

母の肩をたたかせてもらおう

風に揺れるぺんぺん草の

実を見ていたら

そんな日が本当に

来るような 気がした』

chords sheet on piano tiles
Photo by Pixabay on Pexels.com