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子供たちの可能性

ある教育評論家の方が、『ソサエティ5.0の段階まで入ると、性能のよい翻訳機を使えば英語を学ぶ必要が少なくなる。今後、わざわざ英語を学習する必要は減るのではないか』と述べている文章を読みました。(大学入試も次第に、英語より数学に力を入れるようになるかもしれないという文脈の中の話です)

海外旅行をするとアプリの翻訳ソフトで十分なケースは、たくさん体験しています。ただし、それはメインの話ではありません。パソコンを使ってさまざま文学やニュースなどが自由に見られる時代になっているので、多様な言語を知っておくこと=人生が豊かになるのは間違いないと思います。

「子どもたちの可能性を狭める方向の話を、教育関係者はするべきではない」「例えば、村上春樹さんの本は様々な言語で翻訳されているので、比較しながら読むのも面白いのに」
と思います。

断捨離

『東大生の超勉強法(吉田裕子著・エイ出版)』より。

□時間をどう使うかには「断捨離」の精神を。やることとやらないことを区別すること。特に、何をやらないかをはっきりと決断することが重要。

□部屋の片づけは、迷ったら捨てる。

□ストイックに自分を追い詰めすぎるのも禁物。思うように結果を出せない事態に直面して心が折れてしまうことがある。たまに、「あの子よりは勉強しているよな」と上ばかり見ずに下を見ることも必要。

□自分の頭で考える習慣をつけると、地頭が鍛えられる。

□「たら・れば」はいらない。置かれた状況下で最善を尽くせ。

□子どもに自分の体験談を言う時は失敗を中心に。美化しない、もっとやる気が出なくなる。

□情報に振り回されない。

□自分の「やる気」に期待しすぎない。やる気にはムラがある。「やる気」でなく、「習慣」が必要。

うちの子はやる気がある、ないではなく、マンガ・ゲーム・テレビの制限を。

ゴムまりのように

NBAで大活躍の八村塁選手。

 バスケットボールを始めたのは富山市立奥田中学校に入学してから、どの部活にも入ろうとしない八村選手を、同級生が熱心に勧誘したことがきっかけとのこと。入部初日には床に置いたボールを叩いて浮かす練習で、一人だけできずに涙を浮かべていたそうです。

□身体の大きな子が特別支援学級の生徒からお金を巻きあげたと、濡れ衣を着せられたことがあった。『俺、やってねぇ』と教師に反抗して、仕事中の母親が学校に呼びだされたこともあった。(当時の富山県には、ハーフが少なかったこともあります)

□急速に上達したバスケットボールでも、一部の親からのヤッカミで、味方の席から試合中にブーイングを浴びたこともあった。上達した八村選手は『パスぐらいちゃんとしろよ』と、他の子のプレーに苛立つこともあった。でも、『お前にシュートフォームを教え、朝練の球拾いを手伝ってくれたのはこいつらだよな』とコーチが諭し、彼が理解したことでチームが一つになり、全国大会で準優勝という結果。

中学時代の恩師の坂本先生は、こう話します。
「もうひ弱じゃないですよ。ゴムの詰まったボールのように、強い衝撃にも耐えられる心と体を持っています」

あらためて、才能は「出逢い」で開花します。

silhouette photo of portable basketball
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