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後悔のない選択はない

思い出の生徒からのエール

<後悔のない選択はない>

第一志望の3回目、最後のチャンスの入試を終えて戻ってきた息子が一言「やり切った」と言いました。頑張り続けた我が子のいつの間にか逞しくなっていた姿を見て、成長を実感。「入試の最中にも、生徒は成長します」という先生の言葉は嘘ではありませんでした。しかし、第二志望の手続きの準備を始めると現実に引き戻され、「受験校の選択は正しかったのか?安全策も取れたのでは?」「学校を休んでも、もっと勉強させれば良かったのではないか?」「コロナでなければ、もっと頑張れたのでは?(いや、それはみんな同じ)」「そもそも、中学受験をさせて良かったのか?」「ここまでくると結婚相手が悪かったんじゃないか(笑)→主人とはプチ喧嘩」という様々なことを考え始めました。そんな時に、先生から聞いた「後悔のない選択はありません。何度も悩みながら辿り着いた選択と我が子を信じましょう。」という言葉を思い出して、気を取り直しました。3年生の秋から、日々積み重ねてきた努力を信じよう、きっときっと大丈夫。

その夜、合格発表。残念ながら、タブレットの画面には、我が子の番号はありませんでした。でも、10分後に繰上げ合格をいただいた時には、家族中で歓喜しました。(だったら正規合格でいいじゃんと思ったのはしばらく経ってからの話)。寡黙な主人も、無口な息子も大声で泣いていました。濃厚な1週間。中学入試に感謝。

<ズル>

息子:僕が合格したのは、先生の熱心さと、母の怒りと、父の支えがあったからだと思います。いっぱいズルもしましたが、最後の3ヶ月間は、先生方の話を良く聞くようになり、母にも父にもたくさん褒められながら、楽しく勉強ができました。みなさんも家族に感謝して勉強に励んでください。

母:先生は模試の結果に一喜一憂しないようにと必ず言います。守れませんでした。しかし、息子は葛藤しながら、自分なりに先生の教えを守り、コツコツやっていました。私自身も、先生と相談を重ねるうちに数字ばかりにとらわれないで頑張る息子を、素直に応援するようになりました。子供は、ズルもしますが頑張っています。子供だけではなく、私たち夫婦も、中学受験に成長させていただいたような気がします。

<娘の決意>

願掛けのために、第一希望の文化祭で撮った娘の写真を密かに私(母)の携帯の待ち受け画面にしていました。受験前日に、その待ち受けを見た娘は、「この写真、私服のままじゃ終わらせないから!」。努力を重ね、プレッシャーと闘い、合格を勝ちとった娘を誇りに思います。

<力を試す>

息子は、6年の夏になっても、なんとなく塾に行っているように見える時期もありました。(今思えば、それが精一杯だったのかも知れません)。体も他のお子さんより小さく、体力も続かない。これでは、受験をやりきれるかと心配になり、受験をやめようかという話には、何度も何度もなりました。夏期講習を前に、もう一度、息子に「受験をやめようか」と強く聞いたところ、息子はこういいました。「ぼくは運動は得意じゃないけど、勉強は嫌いじゃない。だから、どこまで出来るか自分の力を試したい。受験はやめたくない。夏期講習に通わせて下さい」初めて、本人の本心を聞いたような気がしました。やがて手が離れていく子供と、深く関わりあえた時期は、家族の宝物です。

father teaching his son how to ride a bike
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