「怒らないこと」(アルボムッレ・スマナサーラ サンガ新書)を読みました。
・ものを創り上げる創造の源泉は愛情であって、創造したものを破壊していくのは怒りの感情。
・鶏にとってゴキブリはご馳走。怒るか否かは、個人の人格の問題。
・インドやスリランカの人に刺身を見せたら、残酷だと思う。
・お釈迦様は「一言、二言であなたの教えを説明してください」と言われて説明したが、逆ギレされた。
・言葉は不完全なので、完全に正しいことはあり得無い。その言葉を、不完全な我々が精一杯に選んで話したところで、これまた不完全な相手にうまく伝わる保証などどこにもない。
・くだらない妄想概念が怒りを作る。
・「悪人はみんな、死んで当然だ」という理屈に従うなら、どのくらいの人が死ねばいいと思いますか?不正な行動をした政治家を「政治家にふさわしくない」と決めつけて、国から追い出したら、政治家は一人もいなくなってしまうでしょう。
・怒りは、自分の内臓とホルモン関係の全ての器官を燃やしてしまう。怒りは死ぬぐらいの猛毒。
・怒る人ほど、頭が悪い。動物以下。自分の命に関わるだけに、動物はいつでも互いに気を使って、お互いの気持ちをできるだけ理解しようと努めながら生活している。
・いちばん強烈な罰は、無視。自分の存在を無視されたショックというのは、普通の人間には耐えられ無い。
・仏教の人を育てる方法は、「鏡を見せる」。間違いを犯す本人に、客観的に自己観察できるようにしてあげる。
・謙虚は大切。「教えてくれて、本当にありがとうございました」
・他人から何か言われた時は、「私は何を言われても、ガンジス川のような心で接します」
・堂々たる精神は怒りとは無縁
・人間の本当の気持ちは、「私は正しいのだ」。他人の怒りは、吐いたごみ。それを食べる必要はない。
・人間は、自分がやるべきことをきちんとやればそれで良い。
・相手の怒りには、知恵で勝つ。攻撃には水晶玉のように対応する。智慧や知識のある人なら、自分に損をさせた人に対して、損させた分だけをそっくり返してあげることができる。