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怪人二十面相


江戸川乱歩の作品を湊かなえさんが傑作選として選んでいる本「鏡」(文春文庫)を読みました。久しぶりに江戸川乱歩を読みましたが、小学生の時に学校の図書館で借りまくった「怪人二十面相」シリーズを思い出しました(表紙がドキドキさせました)

怪人二十面相は「人を傷つけたり殺したりする、残酷な振舞は、一度もしたことがありません。血が嫌いなのです」と公言しています。また、『少年探偵団』のラストでは、自分もろともアジトを爆破し、明智小五郎らまきぞえにすると脅したが、実際に爆発が起きたのはみんなが避難した後でした。

小学生の時には、気づきませんでしたが、そんな設定が子どもたちには受けたのかも知れません。


監視と眼差し

監視とまなざしの違いがどこにあるのでしょうか?
監視が一方向なのに対し、まなざしは気持ちの通いあいというのもがあります。子どもたち(大人も)の成長には、自分の存在を認め、変化に気づいてくれるまなざしが不可欠です。それは、植物に水が不可欠なように。

刑務所では、一方的に監視されているという意識が習慣化されてしまうので、監視されていないときでも自発的に服従の意識が芽生えていくといいます。
漫画「スラムダンク」では、安西監督という存在があるからこそ、やんちゃな選手たちが思いっきり戦えるのと対象的。

普段は成長を見守り、必要なときのみにアドバイスをくれる存在があるだけで、<安心して>頑張れるものです。

この夏期講習もご家族のおかげで乗り切れたと思います。親の愛情は、子どもが感じているより重い。

だから、これからも安心して受験勉強をすすめてください。

photograph of a ball going down a basketball hoop
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