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最後に成功があればいい。

・いまの日本の教育現場を見てみますと、残念なことに「失敗は成功のもと」「失敗は成功の母」という考え方が、ほとんど取り入れられていないうことに気づきます。それどころか、重視されているのは、決められた設問への解を最短で出す方法、「こうすればうまくいく」「失敗しないこと」を学ぶ方法ばかりです。

・確かに以前は、ほかの人の成功事例をマネすることが、成功への近道だった時代がありました。そうした時代には、決められた設問に正確な解を素早く出す学習法が有効だったのは事実です。しかし、ほかの人の成功事例をマネすることが、必ずしも自分の成功を約束するものではなくなったのがいまの時代です。昨日までの成功は、今日の成功を意味しません。そのような時代に大切なのは、やはり創造力です。そして創造力とは新しいものをつくりだす力を意味している以上、失敗を避けて培えるものではありません。創造力を身につける上でまず第一に必要なのは、決められた課題に解を出すことではなく、自分で課題を設定する能力です。与えられた課題の答えのみを最短の道のりで出していく、今の日本人が慣れ親しんでいる学習法では、少なくともいまの時代に求められている真の創造力を身につけることはできません。

・失敗は確かにマイナスの結果をもたらすのですが、その反面、失敗をうまく生かせば、将来への大きなプラスへ転じさせる可能性を秘めています。事実、人類には、失敗から新技術や新たなアイデアを生み出し、社会を大きく発展させてきた歴史があります。これは個人の行動にも、そのまま当てはまります。どうしても起こしてしまう失敗に、どのような姿勢で臨むかによって、その人が得るものが異なり、成長の度合いも大きく変わってきます。つまり、失敗との付き合い方いかんで、そのほとは大きく飛躍するチャンスを掴むことができるのです。

・大切なのは、失敗の法則性を理解し、失敗の要因を知り、失敗が本当に致命的なものになる前に、未然に防止する術を覚えることです。これをマスターすることが、小さな失敗体験を新たな成長へ導く力にすることになります。さらに新しいことにチャレンジするとき、人は好むと好まざるとに関わらず再び失敗を経験するでしょう。そこでもまた、致命的にならないうちに失敗原因を探り、対策を考え、新たな知識を得て対処すレバ、必ずや次の段階へと導かれます。そして、単純に見えるこの繰り返しこそが、実は大きな成長、発展への原動力なのです。人の営みが続く限り、これからも失敗は続くし、事故も起こるでしょう。とすれば、これを単に忌み嫌って避けているのは意味がなく、むしろ失敗と上手に付き合う方法を見つけていくべきなのです。

a child touching father s face
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