朝の「はやくしなさい」

・「締め切り効果」という言葉があります。人間は時間を区切られると、仕事や勉強への意欲が高まり、集中力を発揮するという心理的メカニズムのことを言いますが、この特性をうまく利用して、子どもに時間的な目標を与え、作業の見通しを立てさせ、それを実行するためにはどうしたら良いかを考えさせるのが、大人の知恵というものです。

まずは、学校に行くために家を出る時間は、毎日決まっていますから、その時間を最終目標にして、その目標時間に合わせるにはどうしたら良いかを一緒に考えることがスタートです。朝から「さっさとやりなさい」と叱っても改善はしないので、急がば回れです。

・個人的には、朝、親子喧嘩をするくらいなら「朝学習」はなくても良いと思います。しっかりと成果に結びつけている例は、本当は少ないのではないかと思います。過去に、朝にゲームや録画していた好きなアニメを見るという取り組みをした方がいました。学校に行く時間が決まっているのでダラダラすることもありません。