保護者対象の講演会とは、別に子ども相手の面談やガイダンスをするとより双方の効果が上がると考えています。「親子のコミニケーション」をテーマに、生徒に語った内容です。
「自分はこんなに頑張っているのに」「自分は正しく評価されていない」「本当の自分を見てもらえていない」という気持ちは誰しも持っていると思います。でも、その気持ちは単なる「甘え」かも知れません。他人は思っているより、しっかりと見ています。おそらく自分が見ている「自分」よりもずっと客観的に見ているかも知れません。「本当の自分を見てもらえない」という人のほとんどは、表には出ていない隠れている「自分の努力や苦労、また長所や伸びてきたところ」を見てほしいというものではないでしょうか?保育園や幼稚園に通っていた頃は、「見て、見て〜」とお家の人に折り紙や粘土細工を持っていけば、「上手だね」「すごいね」と褒めてもらえたと思います。でも、それを小学生の高学年になっても、両親にして欲しいと思うのは少し行き過ぎかも知れません。あなたの両親にも仕事や家事や他にもやるべきことがあって、24時間、あなたの隠れている素晴らしさを積極的に探し続けるような余裕はないからです。
だから、「うちの親は、自分のことが全然わかっていない」と非難する暇があるのだったら、積極的に「今やっていることやアドバイスを欲しいこと」について、コミニケーションを自分からとってみると良いでしょう。