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中学受験国語専門塾です

校庭の石

塾教師として3年目に出会った生徒との思い出。

先生の個人担当の生徒との体験談をお伝えします。その生徒(男子)は、志望校が6年生になっても決まらずに、成績も思うように上がっていきませんでした。まわりが志望校についてどんどん具体的になり受験体制になっているのに、その生徒は「ぼくは何のために受験するのだろう?」と迷っているのですから、むしろ成績は下がり気味。5年生のときには偏差値60を割ったことが無かった生徒が、偏差値40台なかばまで急降下です。

その生徒には、生徒面談でこんな話をしました。「自分の将来について考えるのはとても大事なこと。でも、悩みながらでも必要なことをやる!ということは忘れないでほしい。悩みがあるたびに、すべての努力をストップする人生なんてありえないよね」「もう一つ覚えていてほしいのは、まわりの人がみんな悩みなんかなくて、自分だけ悩んでいると思ったら大間違い。先生はほかの人からも同じような相談を受けているし、悩みを表に出していない人もいるだろうってことに気がつかないといけないぞ。これは、成績がいい人を最初から頭がいいからなと思ってしまうのと同じ。成績がいい人は、家でしっかり勉強して努力しているんだろうなあと思って、自分も頑張ろうと思ったほうがいいぞ」「最後に、勉強というのは自分のために勉強しているだけでなくて、他人のために勉強しているということを何となくでも理解してほしい。すべての仕事というのは、他人を幸せにしてお金を稼ぐということだ。医者は患者の病気を治すため、コックさんは美味しい料理をつくって喜んで食べてもらうため、ゲームのプログラマーは子どもたちに楽しんでもらうため。そして、どんな仕事でも、勉強してその仕事に必要な技術を身につけないといけない。技術のない医者やコックさんやプログラマーはいないよね。『まったく勉強していない、でも自分は医者として頑張りたい』という人に病気をみてもらうのはいやだよね。中学入試の勉強というのは、将来の仕事につくための勉強の最初の基礎を学んでいると思ってほしい。だから、今勉強していることそのものは絶対に無駄にはならないよ」

今考えると、長々とお説教口調でどうかな?と思います。

でも、未熟でも一生懸命は伝わることもあるかとも思います。

お守り

その日はよくわからないような顔をして帰っていきましたが、しばらくたってある学校(大船の男子校)の説明会に行ってきました。そのときに、校庭の石をこっそり持って帰ってきて、合格のお守りにするんだと見せてくれました。彼については、とにかく行動したことがよい結果となったようです。お守りの石は、入試本番も筆箱の中に入っていました。

そして、彼は栄光を掴みました。

wood art abstract stones
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