「裸虫(らちゅう・はだかむし)」
大宇宙から見ると、人間もちっぽけな虫のようなものであるという中国の考え方です。
ライオンやトラなどの、毛があるものは毛虫。
ヘビやミミズは、長虫。
サイやテントウムシは、甲虫。
人間は裸で生まれてくるので、裸虫。
人間は、まる裸の無能力な動物であるから、<知恵という武器>を持つしかないという考え方になります。
諸説ありますので、興味ある方はお調べください。
ただし私がひとつ言いたいのは、勉強、大切!
徒然草
<世に従はん人は、先づ機嫌を知るべし。ついで悪しき事は、人の耳にも逆ひ、心にも違ひて、その事ならず。さやうの折節を心得べきなり。但し、病をうけ、子生み、死ぬる事のみ、機嫌をはからず、ついで悪しとてやむことなし。生・住・異・滅の移りかはる、実の大事は、たけき河のみなぎり流るるが如し。しばしもとどこほらず、ただちに行ひゆくものなり。されば、真俗につけて、 必ず果し遂げんと思はん事は、機嫌をいふべからず。とかくのもよひなく、足をふみとどむまじきなり>
吉田兼好は、
「死というのは前よりくるのではなく、後ろから迫るものである」
と述べています。これだけを読むと、人生は厳しいものに思えてきますが、別の箇所にある「だからこそ、死を憎まずに、生を愛すようにしよう。命が今あることを喜んで、毎日毎日を大事に楽しんでいこう(渋田訳)」というメッセージは、現代に生きる私たちにも大切なメッセージとして伝わってきます。