人生を楽しむためにやらなければならないことは、2つだけだそうです。
ひとつは、朝早く起きること。
そしてもう一つは、「本当に楽しんでいる人のそばにいること。」
たったこれだけです。
小学校にも、職場にも、あなたの周りにも笑顔がたえない人がいると思います。
あくびと同じで笑顔もうつります。
暗い顔、怒った顔のそばにいるのではなく、笑顔のそばにいるように。
ハイ!!
中国(衛)の国に、哀駘它(あいたいだ)というカッコ悪い男がいました。
でも、たくさんの友だちがいて、誰もが彼はいい人だ、あんなに気持ちの良い人はいないといっています。また村の娘たちは、誰もが彼と結婚したいと声をそろえていう始末。
彼の魅力が何だったかと言うと・・。
お金持ちでもない。権力もない。
地位もない。もちろん、カッコいいわけでもない。
ただ一つ。
彼は、何を言われても「ハイ」と元気よく答えられたと言うことです。
なぜ、「ハイ」と答えられたかというと、すべての人に対して寛容(心が広かった)からでしょう。
故事成語では、「和して、唱えず」といいます。
5百歳をもって春となし、5百歳をもって秋となす
中国(楚)の国に、冥霊という伝説の木があります。
この木の春は、500年。秋も500年というとてつもない長さ。
当然、夏も冬も500年。つまり、この冥霊という木の1年は、なんと2000年という長さ。
春夏秋冬の1年が2000年なら、もしこの木が人間と同じように100年生きたとすると、20万年もこの世に生きることになります。
「もし、あなたが20万年も生きているとしたら、いま、あなたの頭の中にある『悩み』は、ちっぽけなものに思えてきませんか?」
振り込め詐欺の話
サギにあった母親に、息子がどなりました。
「なんて馬鹿なことをしたんだ。俺の声と犯人の声の区別ぐらいつくだろう。こんなにニュースになっているのに、ひっかかるなんてアキれてものがいえない!」
それを聞いた息子の友人はこういいました。
「お母さんを馬鹿よばわりするお前が馬鹿だ。悪いのは、息子のお前じゃないのか!子どもと離れ離れで暮らしている母親は、いつも息子のことを心配しているはずだ。息子は、いつも忙しくてろくに電話もしてあげていないし、帰省してもすぐ友達の家に遊びに行ってしまう。そんな状況のときに、犯人から『助けてくれよ』という電話がかかってきたら、愛情ゆえに引っかかることもあるだろう。」
他人の気持ちになって考えることの重要さ、そして親の愛情の奥深さです。
「えらいひとになるよりも、よいにんげんになりたいな」(谷川俊太郎)