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脱皮できない蛇は滅びる

イギリスの考古学者ジョン・ラボックさんの言葉

他人と比較して、
他人が自分より優れていたとしても、
それは恥ではない。
しかし、去年の自分より
今年の自分が優れていないのは
立派な恥だ。

死と再生

この言葉は、日本や中国のことわざではなく、ニーチェの言葉です。蛇は、古来より世界中で信仰の対象となっており、その脱皮は「死と再生」を連想させてきました。

外から脱皮を助けてあげたいと思って手を貸すことはできません。本人に「脱皮したい=新しい自分になりたい(成長したい)」という強い意志が不可欠です。

脱皮には恐怖がついてまわります。
新しい自分をつくるという挑戦は、それまでの自分を捨てるということです。しかも、新しい自分のほうが良いかどうかは、やってみないとわからないのです。

だからこそ、挑戦している子どもたちを最後まで応援し続けたい。
挑戦に打ち勝った生徒と喜びを共有したい。
と、思います。

楽しくは必須か?


私たちは、「楽しく学ぼう」というような幻想を追い求めすぎていないだろうか。はっきり言って、勉強は楽しいものではない。考えることだって、どちらかといえば苦しいことだ。のんびりとリラックスしているときにアイデアが浮かぶよりも、忙しくて必死になって考えているときのほうが、断然発想することが多い。ただ、忙しいとそれを吟味する時間がないので、見過ごしてしまうだけである。テスト勉強をしているとき、試験の前夜などに、やりたいことを思いついたり、やる気が湧いた経験はないだろうか。ちょっとしたストレスの中で、人間の頭脳は、面白いことを思いつき、実際に使えるアイデアが出てくることが多い。酒を飲んでよい気分のときには、残念ながら、頭からは何も出てこない。考えることは、息を止めるのと同じで、苦しいことだけど、息を止めているからこそ発揮できる力がある。百メートル走の選手たちは、スタートからゴールまで呼吸を止めている。だから、あの速さが引き出せるのだ。

荒井由美

「卒業写真」
悲しいことがあると開く皮の表紙 
卒業写真のあの人はやさしい目をしている 
町でみかけたとき 
何も言えなった
卒業写真の面影がそのままだったら 
人ごみに流されて変わっていく私を 
あなたはときどき遠くでしかって 

この歌詞のあの人は、つきあっていた男性をイメージしますが、ものすごく怖い女性の体育の先生(立教女学院)のことではなかったかという伝説です。そう思って読むと、まったく違った景色が読み取れます。

稲作

私は保護者会で、子育てと稲作の共通点を話すことがあります。

・はやく伸ばせそうと思って、引っ張ったら千切れてしまう。
・肥料も適量があって、あげればあげるほど成長するものでもない。
・植物によって、花の咲く時期はまちまち。
・基本的に時期を「待つ」ことも重要。

また種から、芽を出し、葉が出て、花が咲き、種をつくるという風に劇的に変化があるのも、子どもの成長とかぶる部分があります。

「言志録(佐藤一斎)」には次のような内容があります。『農作物は自然に生じるが、人は鋤をもって助けなければよく成熟しない。これと同様に、人間も自然に生まれるものだが、世話をしてやらないと、立派な人間になることは難しい『わかりにくいものを読ませ、自分で考えさせて放っておくというのは、ものすごく硬いするめを与えるような教育なんです。全然飲み込めないするめがありますよね。でもずっーと噛んでいるとだんだんふやけてきて、最後には食べられる。そして食べるためにクチャクチャやることがアゴを鍛えたわけです。ところが今は、口どけのいいなめらかなプリンのようなものばかりを渡すんです。楽に、ツルッと体内に入っていく。しかし、それではあごの筋肉は鍛えられない。勉強も同じことです。僕は「わからない時間が尊いんだよ」といい続けてきたんです。』

white daisy flower bloom
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