褒めすぎる教育の弊害

逆ギレ

バスの中で歌を歌ってうるさくしていた中学生に注意したら、「理由を説明してください」と居直ったり、「あんたはマイクでしゃべってうるさくしたじゃないか、あんたなんかうちのお父さんにいってバス会社をクビになるようにしてやるから」などと、腹立ちまぎれに脅迫まがいのこともぶつけてきたという例もあります。

基本的なマナーが身についていないということなのですが、それだけではなく、この人たちの居直り的反応に見られる奇妙な「自信」が気になります。

自分がまちがっているかもしれないと考えたり感じたりする謙虚さが、まるで見られないのです。

本物の自信とは、謙虚さに裏打ちされたものであるはずです。

自分の弱点や限界を知った上で自分自身への肯定的評価。

上記の中学生のような人たちに感じられるのは、それとは異質な底の浅い自己肯定。

しかも、刺激されると反射的にあらわれるような、なんとも奇妙な自信です。