人間の生死や運命は気持ちの持ちかたに左右されます。
1996年12月17日、ペルーの首都リマ市内での革命運動家(MRTA)の14名のメンバーが日本大使公邸を襲って400名以上の人質をとって立てこもりました。
事件は126日後の4月22日にペルーの特殊部隊による強行突入で解決しましたが、そのときに人質1人、特殊部隊の隊員2人、MRTAのメンバー14人に命が失われました。
このとき特殊部隊の中では、亡くなった2人の隊員だけが突入前に遺書を書いていました。
第2次世界大戦のときも、敵に撃たれた兵隊の中でたいした傷もないのに、「おれはもう駄目だ、おれは死ぬ」と言っていた人間は本当に亡くなり、それよりはるかに重傷で絶対に助からないだろうと思われていた兵隊でも「おれは絶対に生きて日本に帰る」といっていた人間は不思議と助かりました。
どんな状況になってもあきらめないこと。
必ず生きて帰るという信念こそが重要なのです。