開成中学2020年入試に「君たちは今が世界」(朝比奈あすか)が出題された。小6女子が主人公であり、スクールカーストがテーマなのだが、男子生徒との三角関係も描かれていて2行の解答欄に正解を書き入れる(問5)は、朴訥な男子には難しかったと思う。
「女子校力」(杉浦由美子著・PHP新書)には、次のような内容がある。
KYという言葉が流行ったことがある。2005年TV「野豚。をプロデュース」では、空気を読める人間が、カーストの一番上に来ることが描かれている。しかし、学校行事の後片付けの時に、廊下でおしゃべりをしているカースト上位の生徒は、社会で活躍できない。さらに、空気を読みすぎて仕事をサボることがある。場の空気を読んで、要領よく振る舞って、その場しのぎをして逃げてしまう。学生時代はそれで済んでも、社会人になってそれでは困る。
子どもたちは学校生活で苦しんでいると思う。そして、学校は社会の縮図でもあるので、大人である私たちにある。
おまけ「野豚。をプロデュース」」の原作の木皿泉さんの「カゲロボ」(新潮社)は、昨年渋谷教育学園渋谷で出題されました。