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釜石の奇跡

釜石市の小中学校は、東日本大震災のときに、生存率99.8%という驚異的な数字を残しています。実際に学校にいた方は、100%生き残ったということ。以下に、防災訓練が緻密に行われていた様子をお伝えします。

『当初、釜石市の一般住民を対象に防災講演会を行った。しかし、来場者は同じ顔ぶれ。つまりもともと防災意識の高い人ばかりが繰り返し講演を聞きに来た。そして、最も重要な防災意識の低い人は講演会には来ない。これは何とかしなくてはならない。そう考えた釜石市はあることを思いつく。それは、子どもたちへの防災訓練だった。まずは10年かけて子どもたちへ防災教育をする。すると最初に教えた子どもたちは10年後に大人になる。さらに10年やると彼らは親になる。すると防災意識が地域文化として根付く。だからまずは20年腰を据えてやるつもりだったという。そして20年かけるはずだった取り組みの5年目にして、大震災と大津波は町を襲い、そして「釜石の奇跡」が起きたのだ』

これを読むと、奇跡ではなく準備のたまもの以外の何ものでもありません。

避難訓練

『避難訓練では、「率先避難者であれ」というのが徹底されていた。「人間はいざというときに、決断がなかなかできないものだ。ベルが鳴ったとしても誰もがきょろきょろと見渡して、周りがどうするかを見ている。だから君が逃げるんだ。君が率先してその状況を打ち砕け」子どもたちへの防災訓練のしめくくりはこういう言葉でしめられていた。「今日、家に帰ったらお父さん、お母さんにこう教えてあげなさい。<いざという時は、僕は必ず逃げるから、お父さんやお母さんも必ず逃げて欲しい>と。そのことを相手が心から信じてくれるまでちゃんと伝えなさい」

そして、保護者の集まりではこう話されていた。「子どもたちが絶対逃げてくれる、と信用して、自分が逃げてください。そして、お互いに相手を待たずに一人で逃げることができる、と確信が持てるまで、親子で十分に話し合ってください」』

このご家庭でしっかり「信頼関係がもてるまで話し合う」というコンセプトは大事です。

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