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植物を育てる

私は保護者会で、子育てと稲作の共通点を話すことがあります。

・はやく伸ばせそうと思って、引っ張ったら千切れてしまう。
・肥料も適量があって、あげればあげるほど成長するものでもない。
・植物によって、花の咲く時期はまちまち。
・基本的に時期を「待つ」ことも重要。

また種から、芽を出し、葉が出て、花が咲き、種をつくるという風に劇的に変化があるのも、子どもの成長とかぶる部分があります。

「言志録(佐藤一斎)」には次のような内容があります。『農作物は自然に生じるが、人は鋤をもって助けなければよく成熟しない。これと同様に、人間も自然に生まれるものだが、世話をしてやらないと、立派な人間になることは難しい。』

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「七人の侍」や「羅生門」の映画をつくった黒澤明が、晩年、時代劇から遠ざかったとき、ある人が、「なぜ、最近は時代劇を撮らないのか」と聞いたところ、こんな返事が返ってきたといいます。

「ご覧のとおり、いまの役者には引き締まったサムライの顔というのがいません。男優はみんな幼稚な顔になり、女優はみんなどこか媚を売る顔になっている」 かなり昔のエピソードになります。
心は意志となり、その意志は顔に表れます。とくに目は口ほどにものをいうという諺があります。生きた目を「子ども」はしているでしょうか?そして手本となるべき、われわれ「大人」はどうでしょうか?

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