・人間の行動は「善か悪か」で規定されているという人がいますが、これは建前でしかないように思います。実際には、もっと勘定高い「損か得か」に規定されているというのが本音なのではないでしょうか。
電車の戸口に人が集中し、乗車に支障をきたしたとき、職員が「中ほどにおつめください」と何度繰り返してもほとんどその効果が見られませんが、「中の方に空いた席がございます」と言い方を変えると、たいていの人が中に向かって行動するといいます。
子どもは正直ですから、自分に取って何の特にもならないことはしようとしません。逆に、自分の得になることは、言われなくてもどんどん行動に移します。この性質を生かして、べき論だけで子どもを追い詰めないようにしたいものです。
・「あなたならできる」という暗示で、本当に子どもができるようになることが多い。子どもは、大人には計り知れないほどの潜在能力を持っている。
・「〜はできるから、〜も」で、子どもの得意分野は増える。ただ、ここで気を付けたいのは優しく言わなければ、逆効果だということ。きつい口調で言うと、子どもには嫌味に聞こえてしまう。あくまで優しく、期待しているよと言う態度を見せることがポイント。