読解とは、マクロな視点で全体像を掴むことから始め、「書き手の一番伝えたいこと」を類推する。そして、それを確かめるためにミクロな視点を持つ。あるいは、それが分からない時にミクロな視点で語彙や文法などの知識を駆使しながら論理的に一歩ずつ「書き手の一番伝えたいこと」に近づいていくことが大切です。読解力を伸ばすには、一文ずつ追いかける読み方ではなく、全体→部分を意識した読み方を身につけることが第一歩です。
上記が、私が、「細かく丁寧に線を引きながら細かく解説する国語指導」に反対する理由でもあります。個人的な感覚では、ユーチューブ解説動画にありがちです。端的にいうと、一文を精査する読み方では、現実問題として、試験時間内に解ききれません。(むしろ、入試直前に中学受験生を指導した経験の浅い家庭教師や個別指導に依頼すると得点力が下がることがあるので、ご注意ください。)