フランスのグルノーブルにある「数学教育研究所」での実験結果が衝撃的である。
「船の上に26匹の羊と10匹の山羊がいます。このとき、船長は何歳でしょう?」
7歳から9歳の子どもたちにこの文章題を解かせたところ、「36歳」と答えた生徒が非常に多かったと結果が出ている。こどもにしてみれば、とにかく数字があるのだから足してみたという条件反射的な感じだろう。
意味を理解せずに、パターン学習をしているとこういうことになる。中学受験の場合、小4くらいまでは、単元も「速さ」とか「面積」とか決まっているので、上記のようなパターンで点数が取れてしまうことがあるので注意が必要である。「小4の時までは、塾でも上位だったんですが、小5になってから急降下したんです。どうしてでしょう?」というご相談を受けることがあるが、①頭を使わずにいい加減に学習していた、②講師も本当に理解しているかの確認を怠った、③親も成績がいいから安心していた、の3つが重なると十分に起こり得ることである。深刻なのは、いい加減に学習する癖がなかなか抜けないことである。そういう生徒の場合は、低学年からの塾通いがかえって大きなマイナスになることもあると思っていたほうが良い。特に講師の人数が足りていないような塾や教場だと、低学年には力のない(専門教科ではない)、もしくは指導経験の浅い講師が授業担当となることがあるので、要注意である。


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