石川町駅中華街口から徒歩30秒
中学受験国語専門塾です

お手伝い問題

野菜の旬を聞いたりする入試問題を私は「お手伝い問題」とよんでいます。以前、逗子開成中学の入試で出題されたてんびんの問題は、洗濯物を干すという設定でしたが、これもお手伝いをしたことがある生徒には身近に感じられる問題でした。これからも、センスのある学校を中心にこのような問題がどんどん増えるでしょう。

日本経済新聞出版社が出している「戦略思考トレーニング」(著:鈴木貴博)という書籍にも、良問が紹介されていました。理科と社会の両方の知識を上手に使う必要があります。

<問題>

家庭用の大型冷蔵庫では10年前ぐらいは主婦が重たい野菜を出し入れするときの負担が少ないように、野菜室が冷蔵庫の真ん中の高さにあるのが普通でした。ところが現在発売されている冷蔵庫では大半の商品は真ん中が冷凍室になっていて、野菜室は一番下の引き出しが定位置に変わっています。なぜでしょう。

<答え>

冷凍室の冷気で一番下にある野菜室を冷やせるので、電気代が安くなる。

思考力を問う問題は、正解も大事ですが、あっていなくても仮説がたくさん作れるかも大事です。

top view of wooden spoons
Photo by Aphiwat chuangchoem on Pexels.com