「子どもはみんな問題児(中川李枝子・新潮社)」からの心に留まる言葉です。中川さんの本では、「ぐりとぐらシリーズ」のファンです。中川さんは、保母さんとしての経験もあり、子どものことをよく理解されているなあと思います。
□そもそも子どもというのは欠点だらけで、自分なりにいい子になっていこうと悪戦苦闘の真っ最中ではないでしょうか。だから純情でかわいいのだと私は思います。
□子どもというのは本当に正直で、いつでもどこでも常に一生懸命だと私は感心していました。いたずらひとつするのも、命をかけて全力投球です。友達とけんかするのも必死。いい加減じゃありません。何をやるにもはんぱではないのです。ですから受け止める側にも、相手に負けないエネルギーが必要です。
□どんなけんかも基本的には両成敗が、保母の腕の見せどころ。
□子どもに好かれなければ、良い保育は出来ません、子どもと仲良くなるには、その子がこの世でいちばん好きな人、すなわちお母さんを保母である私も好きになることが必要でした。だから、お母さんが保育者といい関係を築けば、おのずと子どもは安定するのです。