金子みすゞさんの詩をご紹介いたします。子どもの頃には、見えていたものがいつの間にか見えなくなっていることがあると思います。
『こころ』
おかあさまは
おとなで大きいけれど、
おかあさまの
おこころはちいさい。
だって、おかあさまはいいました。
ちいさいわたしでいっぱいだって、
わたしは子どもで
ちいさいけれど、
ちいさいわたしの
こころは大きい。
だって、大きいおかあさまで、
まだいっぱいにならないで、
いろんなことをおもうから。
かろい鉛筆
金子みすゞさんの詩、第2弾。受験生は、鉛筆を大切にしましょう。
「数字」
二つと三つで五つです。
五つと七つで十二です。
一年生になりたては、
浜の小石を拾って行って、
それで算術習います。
何万、何千、何百を、
割ったり、掛けたり、加えたり、
そんなお算用する今は、
サンタクロスの小父さんほども、
小石背負わにゃなるまいに。
かろい鉛筆一本で、
書ける数字は嬉しいな。
小学1年生から比べると、受験生はみんな大きな成長をしています。