毎年、600名〜700名の小6生と面談をしてきました。小5の時にも面談をしたり、小6の時に2回以上やるクラスもあったので、20年間で、のべ2万人弱の子供たちと1対1で話をしてきました。なかなかこの数を経験した中学受験の関係者は少ないと思います。
こどもたちが親から言われて嫌だった言葉のアンケートなどがある時は、「早くしなさい」「なんでできないの」「塾やめちゃいなさい」というフレーズが上位を占めますが、もう少し長く(深く)書いて良いアンケートだったら、これが確実に上位に入ると思います。
「自分でも分かっていることを、あらためて指摘されること」
子どもたちも、このままじゃ、第一志望に合格しない、、もっと勉強しなくてはいけない、ということは頭では理解していますし、入試が近づくにつれてプレッシャーも感じています。本当は、行動が伴わない子どもが悪いんでしょうが、大人であってもスケジュール通りに全てをこなすことは困難です。また、成績が下がって落ち込んでいる時、クラスが落ちて悔しいときは、「ちゃんと悩んだり後悔しているから、ちょっとの間で良いからほっといてほしい」という声もありました。国語がそんなに得意ではなかったのに、「傷口に塩を塗られると辛いだけだ」という語彙を使ってを訴える子どももいました。(これも行動が伴わない子供が・・・といえばそれまでですが)成績が思わしくないときは、塾に通っている子どもが一番辛い状況なのは間違いないと思います。
「先生、言うのとやるのとは違いますっ」と親御さんからは怒られますが、現場からは以上です。少しでも参考になれば、幸いです。