入試問題では、空欄を残すこと(特に○×問題や記号選択)については「とにかく埋めなさい」という指導を塾では行います。これは、1点を争う中での合格のためですか合理的な判断だと思います。しかし、カンで埋めた答えがあっていたとしても、学力がついていることを意味しませんので、模試で適当にやる習慣がつかないように気を付けていきたいものです。偏差値やクラスを上げたい(下りたくないが強いかもしれません)という気持ちは良く理解はできますが、よく考えずに埋めればいいという「悪いくせ」がつくと、結局は学力がつくことを妨げる原因の一つになると危惧します。模試で適当にやる「悪いクセ」がついている生徒は、授業中や家庭学習の時にも同じことをやるようになるものです。私は、模試の答え合わせの時に「当たった!」というような表現をする生徒には注意を細かく入れていましたし、算数の答えで明らかに適当だろうという「100m」とか「90度」という数字を書いた生徒には指摘するようにしていました。記号選択で「オ」が少なかったから、「オ」にしたということを平然という生徒を作らないようにしなくてはなりません。
最近は、模試にもスピードが要求されるように「作業力勝負」となっている側面があります。だからこそ、模試のやり直しは問題を絞っても良いので「じっくりと」取り組んで欲しいと思います。やり直しをやれば良い、宿題が終われば良いという風ないい加減な作業をしているようでは、成績向上など夢。