EFAグローバルモータリングレポートによると、学校に行けない子ども(6~14歳)は世界に約5700万人いて、世界の成人の6人に1人は読み書きができないといいます。
数年前に、映画「世界の果ての通学路」を観に行きました。私学の校長先生も多数ご覧になっていました。
ケニアのジャクソン君(11歳)は妹のサロメさん(7歳)と、片道15㎞の道のりを2時間かけて学校に通います。サバンナの草原には、ゾウやキリン、シマウマなどの野生動物が生息しています。無事に学校に着けますようにと、両親は毎朝祈りを神に捧げます。
モロッコのザヒラさん(12歳)は家族で初めて学校に通うことになりました。冬になると気温はマイナス20度まで下がり、雪が数カ月にわたって降ります。月曜日の朝になると、片道22㎞を朝早くに家を出て4時間、歩き続けます。寮での生活を5日つづけ、金曜の授業を終えるとまた、片道22㎞を歩いて戻ります。
アルゼンチンのカルロス君(11歳)は妹のミカイラさんとともに、片道18㎞の道のりを馬に乗って学校に通います。 インドのサミュエル君(13歳)は、足が不自由で一人では歩けないため、オンボロの車いすを弟2人が押して引いて、1時間15分かけて片道4㎞の道のりを登校します。先生は「無事に登校してくれてありがとう」と、一言言って授業を始めるのです。
日本に生まれ、塾に通えて、中学受験ができることは、当たり前ではありません!
だから、もうひと踏ん張り。