「育てる」と似て非なる言葉に「助長」というものがある。
ある男が、隣の畑と比べて自分の畑の苗の育ちが悪いのい腹を立て、一本一本、木の苗を引っ張り「成長を助けてやったよ」と満足気だったのが、翌日になると全ての苗が枯れてしまった、という逸話からきている。
ハイハイを始めたばかりの子どもに「走れ」と言っても意味がない。
ハイハイができるようになったら、つかまり立ち。つかまり立ちができるようになったらつい歩き。そういうステップを踏んでいくしかない。子育ての時に当たり前にしていたことの延長線に正解はある。成長を見守るとは、そういうことだ。
ちなみに「どんな言葉をかければ子どものやる気がでますか?」というご相談を親御さんかエア受けることがあるが、そのご相談が頻繁な方ほど声かけに失敗していることが多く、余計な言葉をかけないように心がけられるとうまくいくことが多い。