日本が2023年に名目GD Pでドイツに抜かれ、今年はインドにも抜かれる見通しとなりました。日本には「ドイツと日本は国民性が似ている」と思っている人がいますが、勤勉さという点では似ているものの、働き方はかなり違っています。年間休日や有給休暇の付与日数もドイツには多いのですが、ドイツの社会人は朝早くから働き始めて、定時にはサッと帰るという特徴があります。根底には、「何時間働いたか?」ではなく、「どんな成果を出したか?」が重視されているということが挙げられます。
「○○中に合格した生徒は、入試前には何時間勉強していましたか?」というご質問を受けることがあります。その数字を聞くことで、「去年の先輩は○時間勉強していたって、先生が言ってたよ!お母さんの言うとおりでしょ!あんたもっと頑張りなさい」という流れになってしまうことがあります。
日本人は、「時間」で努力したかどうかを決める傾向にあるということは覚えておいた方が良いと思います。それは、目の前で子供が長時間勉強していたら、親は安心かもしれませんが。ダラダラやる3時間より、集中してやる1時間の方が良いのが間違いありません。最初のスタートラインは、「時間」で子供たちを縛らないことです。


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