文豪の作品から出題されることの多いフェリス女学院の国語。今年は井上靖、2021年梶井基次郎の「大蒜」からの出典でした。下記は、代表作「檸檬」の一節。
ガチャガチャとカーンという擬音語が、凄い!と思います。
『その檸檬の色彩はガチャガチャした色の階調をひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかかっていた』
主人公は、文具書店でかつて好きだった画集を眺めているときに、だんだん憂鬱な気分になります。そんなとき「私」は袂(たもと)の中にあった檸檬を、積み重ねた本の上に置いたとき、気持ちが愉快に変わります。
おまけ
レモン(檸檬)と言えば、「ザ・テレビジョン」の表紙。初回は1982年9月22日発売号の薬師丸ひろこさんでした。(今日も昭和の話題でした)