石川町駅中華街口から徒歩30秒
中学受験国語専門塾です

みつばちマーヤの冒険

みつばちマーヤがチョウチョに出会う話があります。マーヤがチョウチョに出会ったときに、「何であなたはそんなに楽しそうなの?」とたずねると、チョウチョが「こんなすばらしい世界はないじゃないか。私はちょっと前ではイモムシだったのよ」というのです。イモムシがこんなにきれいになるんだと、マーヤは感心するのでした。

ポイントは2つ。
1)成長する(変化する)ことが、大きな喜びであること。さらに、
2)おそらくチョウチョは、この先にも大きな変化があるのではないか?と期待しているのではないか?ということです。

未来が明るい、と思える人は今も明るい。

稲作と子育て

田んぼを作る場合、まず、水を引いてやらなければならないし、畦を作らなければいけない。そして、稲を植えると雑草が生えたり、イナゴが発生したりといろいろなことが起こってくる。こうしたことに対応する「手入れ」をしなくては稲は育ちません。また、肥料を与えることも必要です。しかし、たくさんの収穫を手合いからと、たくさん肥料をやればいいかというと、そうはなっていない。その理由は、自然が持っている規則をこちらが全部理解していないことにあります。そこでたくさんの収穫を得るには、自分と相手が違っているからといって、相手が間違っていると決め付けてはいけないということです。これが、「相手を認める」という態度につながります。

こちらとしてはお米がたくさんとれたほうがいいわけですから、それには毎日、相手を見ながらいろんなことをして、その反応を見ながら、こちらの対応を変えることが必要になります。それこそが「手入れ」の基本なのです。

養老孟司さんの言葉

「今の若い人たちは、小さいころから個性、独創性を大事にしろと言われて育てられ、それを評価の基準にする時代がずっと続いてきました。でも、実際の社会はそうなっていないんです。というのは、たとえば科学の論文を囲うとすると、人と同じようなことをやってしまう場合があるのですが、それを論文にすると、面白いことに必ず内容が違うんですね、実はそれこそが個性だと思うんですね。歌舞伎なども、同じ演目でも何代目誰それさんと、そのあとの何代目がやったのではまったく違う」

個性や創造力を目的化するより、まずは目の前のことをしっかりと。
個性というのは、「自分というものを積極的に定義しないで周囲にあわせてみて、どうしてもあわせられないところ」という論もあります。

man on boat in lake
Photo by Quang Nguyen Vinh on Pexels.com