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アドラー心理学⑧

・「変えられるもの」と「変えられないもの」の見極めは重要だ。我々は、「何が与えられているか」について、変えることができない。しかし、「与えられたものをどう使うか」については、自分の力によって変えていくことができる。交換不能なものを受け入れること。ありのままの「このわたし」を受け入れること。そうして変えられるものについては変えていく勇気を持つこと。それが自己受容だ。

・「裏切られたとき」のことばかり心配しようとしてはいけない。そこで受ける傷の痛みにばかり注目してはいけない。信頼することを恐れていたら、結局は誰とも深い関係を気づくことができない。

・神経症的なライフスタイルを持った人は、何かと「みんな」「いつも」「すべて」といった言葉を使う。「みんな自分を嫌っている」とか「いつも自分だけが損をする」とか「すべて間違っている」と言うように。もし、あなたがこれら一般化の言葉を口癖としているようなら、注意が必要。アドラー心理学では、こうした生き方のことを「人生の調和」を欠いた生き方だ、と考える。物事の一部だけをみて、全体を判断する生き方だ。

・ユダヤ教の教えに、こんな話がある。「10人の人がいるとしたら、そのうち一人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうち2人は、互いにすべてを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人だ。」このとき、あなたを嫌う1人に注目するのか。それともあなたのことが大好きな2人にフォーカスするのか。あるいは、その他大勢である7人に注目するのか。人生の調和を欠いた人は、嫌いな一人だけを見て「世界」を判断してしまう。

・アドラー心理学が大切にしているのが、「普通であることの勇気」。

・人生とは連続する刹那。人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きること。もし、「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなる。我々はもっと「いま、ここ」だけを真剣に生きるべきだ。

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