私の塾では、クラスという呼び方ではなくチームという呼び方をしています。(例 小6金曜日チーム)
「周りを蹴落としてまで合格したい」ではなく「スクール一丸となって、みんなで合格しよう」という空気を大事にしてきました。また、この方針にご賛同いただけない方の授業をお断りしています。
その方が、入試での合格率が高いということもありますが、この世の中が「誰かを助け」「誰かに助けられ」て成り立っている社会であるということも大事なポイントです。
あの有名な発明王エジソンも、一人で発明をしていたわけではありませんでした。
1876年、29歳の時に研究所をつくり、そこで大勢の技術者を雇っているのです。
もちろん自分自身も発明に深くかかわっていましたが、仕事の基本はチームプレイだということを熟知していました。エジソンは研究所の経営者としても活躍していたのです。
人生をうまくいかせるためのの基本もチームプレイです。
主体性
脳をを働かせるのは、「ごほうびが得られた」という結果ではなく、「ごほうびが得られそうだ」という期待であることに注意が必要です。
わかりやすくいえば、「ごほうびが得られそうだ、得るためにがんばろう」と脳がとらえるからこそ、それがモチベーションとなる、その後の思考力や記憶力が存分に発揮されるということです。
さらに、自分から「ごほうびを得るためにがんばろう」という主体性が伴わなければ、脳は働かないといわれています。
与えられた目標ではなく、自分が決めた目標でないと価値が半減以下と考えてもよいでしょう。
そのためにも、口うるさく「指示を出さない」のも良しとされています。
仲間になりたいという本能
脳がもつ本能は、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」だといわれています。
その本能に基づくと、「自分さえよければいい」「他人なんてどうでもいい」という自己中心的な考えは、能力を発揮しにくいといえると思います。
脳には本来、「仲間になりたい」という本能がありますから、本質的に誰かが喜ぶのは嬉しいものなのです。
いまの社会で、他人とかかわらずに生きていくことはできません。
「仲間になりたい」という本能を、現代社会の枠組みの中に置けば、脳が求めるのは「世の中に貢献しながら、安定して生きる」ことなのです。
「誰かの役に立ちたい」「誰かに喜んでもらいたい」と思うことは、脳が思考する力をも高めるのです。
「家族に感謝しない人間は成績も伸びない」と指導していますが、実は科学的にも根拠のあることなのでした。