□無駄口は叩かない。沈黙も会話のうち。そして人が話しているときは真剣に聞く。基本はただそれだけ。じょう舌だけがコミュニケーションではない。
□人は、人と出会わないと何も始まらない。誰と出会うかで人生は決まる。
□他人に「完全」を求めないこと。自分自身が「不完全」なのだから。
□感情的な相手には、平常心で対抗するのが最強の攻撃。
□嫌いな人に自分を好きになってもらおうなんて努力、しなくていい。その人にこびることになる。人間には「相性」がある。好きな人を増やす、今好きな人を失わない努力をするべきなのだ。
□ほんとに単純なことなんだけど、「やさしい気持ちでいる」と覚悟することで、人生はずいぶんと生きやすく、豊かなものになる。
□人の噂で人の評価が変わるブレた人間になりたくない。
□本人のいないところで、人を褒める人は信じる。
本人のいないところで、人の悪口を言う人は信じない。
本人のいないところで、人の言った悪口を信じる人はもっと信じない。
□喧嘩の仕方で一番まずいのは、「その喧嘩以外の件を持ち出すこと」と「過去の件を持ち出すこと」
□心配事の9割は起こらない。
□5年前の悩みは、ほとんど解決している。
3年前の苦しみは、割といいほうに向かっている。
1年前の大変なことも、どうにかなっている。
絶望は、時間の流れでどうにかなる。
「今」の絶望は、未来では絶望ではなくなっていることも多い。
だから、とにかく「今」を乗り切るのだ。
□99人が敵だとしても、一人の味方に救われる。999人の敵がいても、一人のやさしさに慰められる。たった一人でいいのだ。
もし、その一人が裏切ったら?次の一人は必ずいる。
□嫌いな人を応援しろとは言わないが、嫌いな人の足を引っ張り始めたら、人間が腐ってきたということ。
□真剣になれ、深刻になるな。
□才能とは、続けること。続けられること。
□何か判断に迷ったら、人として美しいほうを選べばいい。
□言葉に鈍感な人は、心も鈍感。
□心弱い人のほうが、怒鳴る、裏切る、嘘をつく、見栄を張る、群れる。不快なことに出会ったら、この人は心弱き人と哀れむのだ。けっして心弱い人と同じ土俵で争うな。
□孤独は人を育てるけれど、孤立は人を育てない。
ものをなくす
まど・みちおさんの詩集からこんな一節をみつけました。
「けしゴム」
じぶんで じぶんを
けしたのか
いまさっきまで
あったのに
物語とは
『民話であれ、文学であれ、登場人物のやることが、すべてうまくいく、成功ばかりの物語など、ほとんどありません。あったとしても、誰もそんな物語をおもしろいとは思わないでしょう。希望が失望になったとしても、くじけず新たな希望という旅に向かって歩み出す。その波瀾万丈の姿に、心を動かされるのが、物語なのです。(玄田有史「希望のつくり方」)』