ジャン=ジャック・ルソー

教育学者ジャン＝ジャック＝ルソーは、その著書エミールの中で「子どもは小さな大人ではない」と主張しました。

０歳には０歳の素晴らしさ、３歳には３歳の素晴らしさ、１０歳には１０歳の素晴らしさがあり、いずれも生涯の中で２度と戻ってこない素晴らしい時期です。だからこそ子供達は、その時点での完成体と言えるのです。２度と来ない時期であると考え、その時々の子供達はすでに完成体であるという捉え方で子供達を見つめれば、子どもは親とは異なる全く別人格の存在であることが実感できます。

もしかしたら親を超えてはるかに優れた世界観を持つかもしれません。大きなスケールで世の中を渡っていくかもしれません。大人である私たちの方も、押し付けにならないように自分の人生観や世界観を子供達に示しつつ、一方で子供達にも学びながら、私たち大人の尊敬すべきパートナーとして子供に接していくことが大切です。この視点を忘れずに、ぜひ思春期（中学受験生活）という生涯で２度と巡ってこない時期を子供と一緒に楽しみ、子供と一緒に成長していきたいと思います。