新型コロナウイルスの影響で、ソーシャル・ディスタンスという言葉が頻繁に使われるようになりました。物理的な距離もですが、精神的な距離も大切です。
ドイツの哲学者ショーペンハウアーが唱えた「ヤマアラシのジレンマ」。
<寒い冬の日に、2匹のヤマアラシが嵐にあった。寒いので、体を寄せ合って温め合おうとすると、互いにトゲが刺さりあって痛い。かといって、離れすぎてしまうと、こんどは寒くて凍えてしまう。そうこうするうちに、2匹は、痛くもなく、寒くもない、ちょうど良い距離を見つけようと、近づいたり離れたりを繰り返した。そしてついに、互いの体を傷つけあうことなく、それでいてほどほどに温めあえる距離を見つけ出した。>
要するに、人間関係にも、適度な距離があるのだ。どんなに近づきたくても、近づきすぎると傷つけあうことを知って、適切な距離を保つことは、身近な関係であればあるほど気をつけねばなりません。