歴史は変わる
・教科書には、オリンピックのように「4年に1回」の更新時期があり、そのつど内容も変わります。(年齢-12)÷4=更新回数となります。理科・社会が苦手な6年生には、小学校の教科書をよく読みましょうという話をします。私の小学生時代との違い。
・鎌倉幕府成立は「いいくに作ろう(1192)」ではなく、「いい箱作ろう(1185)」
・聖徳太子は、厩戸皇子(聖徳太子)
・リットルの表記は「ℓ」(国際的には非公式)から「L」(世界標準の表記)へ。
・「リンカーン」→「リンカン」
・「ルーズベルト」→「ローズベルト」または「ローズヴェルト」
・「マゼラン」(英語)→「マガリャンイス」(ポルトガル語)
・富士山は「休火山」から「活火山」へ。
・「奥の細道」→「おくの細道」(最終稿とされる表紙の書名が芭蕉の自筆とされた)
・「マイネームイズ~」が「アイアム~」
知識より思考力が大事だと言われる根拠、丸暗記には大きな意味がないという根拠でもあると思います。
裏知識
ある中学の先生との話
「歴史って、解釈とかが変わると困りません?足利尊氏の絵だと思っていたら、違う人のものだとか?」
「そうなんですよね。もし、入試後に『実は』ということがわかったら、出題ミスとなりかねない」
「合否は1点で決まりますので、合格者を追加で出すということになりますね」
「そうなったら、受験生に影響しますので、避けたいですね」
「そうなんですよ」
「じゃあ、ある程度、資料等が揃っている江戸以降の出題が増えませんか?」
「そっちが安心ですからね」
大学入試は2024年に向けて変革期にあります
□「永遠に生きられれば人は幸せだろうか」
2014年早稲田大学政治経済学部 英語
□「もし、地球が東から西に自転していたとしたら、世界は現状とどのように異なっていたと考えられるか、いくつかの観点から考察せよ」
2014年東京大学理科一類 外国学校卒業生特別選考
□「親友と最近連絡が取れません。どうやら、親友はひどく落ち込んでいるようです。難度か連絡を試みた結果、ようやく明日親友と会って話すことになりました。そこでは、どのようなやり取りが二人の間で繰り広げられるでしょう。二人のやりとりを対話形式で解答用紙のA欄に、そしてそのやりとりの中であなたが意図したことをB欄に述べなさい」
2008年 慶應義塾大学医学部 小論文
<2020年からの教師問題(石川一郎 ベスト新書)より>
石川先生とは、首都圏模試センターのパネルディスカッションで同席させていただいたばかりです。教育改革を最もよく理解し、発信に努めていただいている先生です。共通一次、センター試験からの大きな改革は、ガチな内容です。中学入試に少しずつ影響が出ています。