ラマヌジャンという数学者がいました。
彼が体調を崩して入院していると、友達がやってきてこう言いました。
「今日、お見舞いに来るときに乗ったタクシーの番号は『1729』っていう普通の数字だったよ。縁起のよい数字だったらよかったのにな」
ラマヌジャンは、こう即答しました。
「そんなことありません。『1729』はとても興味深い数字です。それは、2通りの2つの立法数の和で表される最小の数字です」
つまり「1729=12×12×12+1×1×1=10×10×10+9×9×9」とあらわされる興味深い数字だということです。
一見つまらなく見えることでも、物事を極めた人からは価値のあるものにうつることもあるという話です。
また、今現在、つまらないなあと思えることをやっていても、それは将来の素晴らしい成功の種になっているということもたくさんあるのではないでしょうか?
緊張V Sリラックス
よく「もてる能力を発揮するには、緊張していてはダメだ。リラックスしたほうがよい」と言う人もいますが、これは大きな誤りだとスポーツの世界では言われています。
緊張感は身体の調子を上げる役割をもっています。
気持ちが高まると、交換神経が刺激され、心臓や呼吸器が活発に働き、脳や手足に十分な酸素を送り込むのです。
運動のエネルギーとなるブドウ糖も、交感神経が刺激されてアドレナリンが放出され、肝臓のグリコーゲンを分解することでつくられます。
「ここぞ」というときの緊張感は、脳が身体の機能を最大限に活かすためのものであるといってよいでしょう。
特に、「自分は緊張するから本番は心配だ!」という人は、緊張したほうが、しないよりは絶対結果がいい!と言い聞かせることも大事です。