一休さんが、大きな鐘を指一本で動かして見せるといいます。
「できるわけがない」と和尚さんたちに言われてしまいますが、一休さんは最初に指でポンと鐘を押すのです。
そて、ほんのわずかに鐘が動きますので、揺れのタイミングを見計らって、さらにポンっと鐘を押します。
それを何十回、何百回と続けると、大きな釣鐘がグワーンと揺れるようになります。初めから大きく揺らすのは、慣性の法則で難しいのですが、一度揺れ始めると、力はほとんど必要ではなくなります。
なんでも「やり初め」がもっとも大切。一度習慣になってしまえば、大きな財産となります。